本学卒業・修了生が母校に集う同窓会イベント「ホームカミングデー」を,本学同窓会天遊会との共催で11月3日(土・祝),柏原キャンパスにて開催しました。今回は,大学院教育学研究科50周年記念事業との共同企画として実施し,約100人が参加しました。
同研究科主任の森田英嗣理事・副学長による開会挨拶の後,同研究科の出身である本学情報処理センターの尾崎拓郎講師が,「大学の成長を加速させるICTの力」をテーマに講演しました。尾崎講師は,2017年度入学生からパソコンが必携となり,出席確認や小テストでICTを活用していることを紹介。2020年に始まる小学校でのプログラミング教育導入に向け,これからの教員には情報活用能力だけでなく,論理的思考力も求められると語りました。
続いて,長年にわたり本学で心理学を研究した林龍平名誉教授が,「学習の研究に携わって40年」と題して講演しました。文章理解を問うテストで,事前に文章のタイトルを明示されたグループとそうでないグループを比較すると,タイトルを明示されたグループの方が高い得点になったことを例にあげ,人の認知過程に焦点を当てる学習研究の重要性を説きました。そのうえで,「今後も認知心理学の視点から,効果的なカリキュラムや学習方法を研究していきたい」と抱負を語りました。
当日は放送研究会の学生が司会をつとめ,ストリートダンスサークル「LSB」がダンスパフォーマンスを,吹奏楽部が金管アンサンブルを披露して,卒業生をもてなしました。
講演後の懇親会では,在学生も交えて世代を超えた交流が行われました。混声合唱団が「現役生と卒業生の交流の場で歌い継がれる曲にしていきたい」と,メンデルスゾーンの「緑の森よ」を披露。最後は学園歌を参加者全員で斉唱し,母校との絆を深めました。
参加者の一人は,「柏原キャンパスに来たのは初めてだが,素晴らしいところだと思う。昔の仲間と楽しい時間を過ごせて嬉しかった」と笑顔を見せていました。天遊会の島内武会長は,「関係者の方々のご尽力と参加してくださった皆様のお陰で,今年もホームカミングデーを楽しく開催でき,感謝しています」と語りました。